映画『ホース・ソルジャー』の感想(ネタバレあり) - 迫力のアクションとそれぞれが背負った戦い
ちょっと前になりますが、映画『ホース・ソルジャー』を観てきました。
原作など知らずに観に来ましたが個人的には満足の映画でした。
感想書いていきます!
制作
監督 | ニコライ・フルシー |
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脚本 | テッド・タリー ピーター・クレイグ |
出演者 | クリス・ヘムズワース マイケル・シャノン マイケル・ペーニャ |
公開 | 2018年 |
制作国 | アメリカ合衆国 |
あらすじ
アメリカ同時多発テロから17年、最高機密として長年伏せられてきた“9.11直後の最初の戦い”の全貌が、遂に映画化された。9月11日の翌日、ネルソン大尉(クリス・ヘムズワース)は、最も危険な対テロ戦争の最前線部隊に志願し、特殊作戦の隊長に任命される。ミッションは12人でアフガニスタンへ乗り込み、反タリバンの地元勢力を率いるドスタム将軍と手を結び、3週間でテロ集団の拠点マザーリシャリーフを制圧すること。敵はまさかの5万人、さらに将軍から険しい山岳地帯で勝利を収めるための最大の武器は“馬”だと言い渡される──。
「マイティ・ソー」「アベンジャーズ」のクリス・ヘムズワース主演の実写映画になります。
作戦の内容から長い間秘密であったが、ノンフィクション本として出版され世に広まり、原作を読んで感銘を受けたプロデューサーのジェリー・ブラッカイマーにより映画化が進められました。
まずは訂正
訂正といいますか、個人的に観るまで勘違いしていたこと。。。
馬はあまり戦いません。
色々な宣伝やあらすじ、タイトルやCMを観ると『馬』が大事だと思われると思います。
実際に馬は大事ですが、主に移動手段としてです。
馬を思いっきり使った戦闘シーンはラストに凝縮されています。
なので、この映画を馬に乗った兵士が大暴れする映画として観ないほうが良いです。
作戦のため、それぞれが背負って戦う戦争映画だと思います。
迫力のアクション
基本は銃撃戦になりますが、一筋縄では行きません。
相手も巧妙に戦ってくるので劣勢を強いることもありハラハラしながら観ることができました。
戦争映画らしく、音響も満足でした。
ラストにある馬に乗っての戦闘シーンは、それまでの盛り上げもあって格好良かったです!
細かいところまでアクションを求める人にとっては大味なアクションだと思いますが、エンターテイメントが詰まった、スカッとするアクションだと思います。
個人的には満足でした。
それぞれの人物と国
作品を盛り上げるのはアクション要素が強いですが、アクションに繋がるそれぞれの人物や国柄のぶつかり合いがこの映画の魅力だと思います。
戦う動機
こういうところが日本人なんだなと思いましたが、戦争に行くというと軍に所属している人、国に呼ばれてを考えました。
でも、ホース・ソルジャーとなった12人は違うんです。
ネルソン大尉は兵士として訓練を積み重ねていましたが、家族のため内勤に移動します。
しかし、TVで見た光景に我慢できず兵士に戻り戦場に行くようになります。
ココらへんがもう凄いですよね。
アメリカ制作ですし、映画なので盛っている部分があると思いますが、ただただ凄いと思った部分でした。
さらにネルソン大尉とスペンサー准尉は戦場に行くだけでなく、自分たちの部隊が一番乗りで戦果を上げるために志願をします。
それぞれ家族がいるにも関わらず、その選択ができるのがただただ凄いです。
アフガニスタンの人たち
さらに映画を盛り上げるのが、一緒に戦う反タリバンの地元勢力を率いるドスタム将軍です。
たった12人で戦うとありましたが、正確には『アメリカ人12人とドスタム将軍の軍隊』です。
地元勢力の協力は不可欠な作戦、さらには地元勢力同士の争いやルールの存在がありぶつかったりもします。
そういった中で結ばれる絆であったり作戦の難しさ、ドスタム将軍との関係や軍隊との関わりがこの作品を盛り上げてくれます。
あとは実際に戦うテロ集団の残虐性も描写されています。
そういうこと平気でやってしまうんだ、と思うところ多々あります。
PG12にもしていされているで、苦手な方は注意したほうがいいと思います。
キャラクターの良さ
この映画ではキャラクターの良さが欠かせないと思います。
前半は戦闘が少ないですが、それぞれのキャラクターを見せてくれます。
こういう部分がしっかりしていると、物語に入り込めますよね。
ただ12人の中の3~4人が中心となるので、もうちょっと時間割いて描写してくれても良かったと思います。
キャラクターの良さをしっかり伝えてくれる俳優の方々がいいです。
クリス・ヘムズワースはもちろん格好良く好きですが、マイケル・ペーニャがいいですよね!
まとめ
いかがでしょうか?
個人的には実話という形でしたが、映画としてエンターテイメントであり、その時を伝えれるものがあったと思います。
パンフレットの中でスペンサー准尉を演じたマイケル・シャノンは以下のように語っています。
感じることはそれぞれでいいんだ。大切なことは知ることだ。
また、観ている中で感じたのは、差別的ではないということです。
これは、デンマーク人で元ジャーナリストのニコライ・フルシー監督だからこその伝え方のようです。
戦うべき敵は確かにいますが、それぞれが職務を全うしたからこそ、ただの復讐劇ではないエンターテイメントな実話作品になったんだと思います。
もう公開している劇場も少なくなっていると思いますが、興味を持って頂けたら幸いです。
ここまで読んで頂き、ありがとうございました。